ひろゆうの悠々ガン生活

直腸ガンステージ3a、手術で30cm切除、直腸温存、寛解?? 頑張らずに暮らしてみる

手術後1日目

執刀医の先生から手術内容の説明があった。


大腸が短くなったので水分吸収が落ちる。そのため軟便、脱水症状が起きやすくなるんで注意せよ。

目で見えているガンはすべて取ったが、とったリンパ節を病理検査するため診断は時間がかかる、とのこと。


正直なところ楽観はしてなかった。ガンと診断されてから甘い期待はしていない。あと5年生きて子供の大学卒業まで働ければいい。

妻は私よりはかなりしぶといし、気が強いから大丈夫だろう。


些事なことだが、私がいなくなれば部屋の掃除やトイレ掃除を誰がするんだ、ってことを私が心配しているくらいだ。

妻は2年前くらいから病院で正社員として働いている。そのころから家事は自然と分業になった。

家事について私は文句はいわない。気が付いたことは私がやっている。

シャツのアイロンがけもしないといけなくなったのは予想外だったけどね。でも裁縫くらいはやってほしいなぁ。玉止めは苦手だ( ̄▽ ̄;)

手術当日

朝いちばんからの手術だから時間がずれることはない。
自宅から電車で1時間以上かかるので妻は眠い目をこすりながら8時にやってきた。


看護師に連れられ手術センターというところに行く。これがすごい(@_@;)
巨大なホールみたいな場所の両脇に手術室がずらっと並んでいる。私は14番目に案内された。ちょっとしたアウトレットモール。
中も広い、きれい、ライトまぶしい


なんやかんや話しかけられたが、麻酔で記憶をなくす。


正午前自室で目を覚ます。予定より早いかな。
ガンを切除し、さらに転移があった隣接リンパ節除去、その腫瘍検査をすると担当医。
ここでステージ3確定かな。


体が違和感だらけ。腹腔鏡手術とはいえ切るのだから(穴開けたが正解かもしんない)当然腹は痛い。が、開腹ではなく小さい(けど深い?)切り傷が数か所あるだけなのでかなりマシなんだろう。


尿意があり、トイレに行きたいが、どう考えても先っぽに何か入ってる。
お尻にも何か入ってる
お腹にも入ってる。
で、事前に買っておけといわれた紙おむつを穿いている。


結局3本の管がつながり、プラス点滴。身動きがつらい。 
私はホラー、スプラッター映画の愛好家だが、自分にカテーテルが何本も入っているのは見たくないので直視はしなかった。


もうさすがにこういう状態だと恥ずかしがってもしょうがないし、看護士さんに身を委ねようという気持ちになる。若い子だとつらいだろな。
その後頻繁にお尻にちゃんと入っているか確認しますね~とか言われるので、どうぞ~とばかりに見えやすいように態勢を取る私。


3つの管からは小便、液状便、切除箇所の体液?が出ている。
麻酔のせいか、鎮痛剤か鎮静剤か知らないが、ほぼぼんやり寝ていた記憶しかない。

手術までの入院生活

若いころ加入したがん保険のおかげでけっこう高価な個室に入ることができた
シャワールーム、トイレが付いている。トイレが近くにあることが重要。非常に楽だ。


ベッドはキャスター兼用だから狭い。TVカードは不要。
一つ欠点を上げると、WIFIがないこと。これはわかっていたのでプリペイドSIM 1ヶ月2GBを購入済みだ。
パケットは家族共用だし、息子が月末前に使い果たすのはわかっていたからだ。


1/18 8:30からガン切除手術が決定。
当然絶食だし、いつも通りの下剤を飲む毎日。


点滴がご飯。水分は普通に取って良い。水、お茶、スポーツドリンクと言われたが、毎日コーヒーが水替わりの毎日なのでBlackコーヒーは手術までたまに飲んでいた。


普段TVを見ないから入院中だからと言って見るわけではなく、いくら今はスマホがあるとはいえかなり退屈。
看護士さんは入れ替わりが激しいものの、非常にかいがいしく世話をしてくれる。もともと人に頼らない性格なので、お世話してもらうことにかなり気を使ってしまい、自分から動こうとしてしまう。
きちんとお礼を言うことは忘れないようにした。


大学病院は大きい。
入院したのは10号館だし、当然のようにコンビニがある。絶食だから使えないけど喫茶店やコーヒーショップもある。
なんと主治医が6人。主治医たち、と言った方がいい。名前がいっぱい書いてある。毎朝その人たちが回診に訪れる。うん、ドクターXの世界。
週1でおじいちゃん教授もやってくる。
朝早く6時から体温測るし、血圧測るし、落ち着かない。食事すらないから、どうも生活のリズムがおかしい。 普段十分な睡眠時間とは言えないから、この機会に寝倒したい!ところだが、ずっと眠れるわけでもない。


寒い時期で大雪すげーみたいな感じで主にニュースを見てた。
手術前日、へそ掃除と毛ぞりを男性看護師にしてもらう。へそ掃除に備えて前日にシャワーを浴びながら自分で掃除しておいた。毛ぞりは自宅で済ませておいたが結構下の方まで必要だったみたい
このあと、自分で髭剃りのキワぞりを使ってできるだけ下の方まで刈っておいた。